Tinte &

長野市内でカリグラフィー教室を開いております。カリグラフィーとはアルファベットを美しく表現する西洋の伝統的な芸術です。
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前回の続き

「前回の続き」と言ってもだいぶ日にちが経ってしまっていますが、完成したものを一部。


カデル体



とある展示会に出展するための作品なんですが、日程等はまだ私の方で把握していないので、わかり次第、このブログでも紹介させていただきます。

額装したら、またちょっと違った雰囲気になりました。額装って大事なんだな、とつくづく思います。額装の勉強とかもしたいけど、なかなかそういうのを教えてくれるところってないです。

額を選ぶ際、最初は作品の文字の色を重視して、濃紺系のものを選んでいたのですが、最終的には文字の色を重視ではなく、作品の内容重視で、そんな感じの額を選んだつもりです。

作品展が開かれる際、そういったところにも注目してみてもらえると嬉しいです。


話は変わりますが、

前回の記事で、「カデル体が好きで~」なんてことを書きましたが、私が、カデル体に興味を持って、本当に最初の頃に手にとった1冊の本を紹介。

このカデル体を自分で書こうと思った時にいろいろ探してみたのですが、実は、このカデル体の「書き方」について書かれている本って、ほとんど、皆無に近い状態。
そのころはカデル体を書こうと思っても、教えてくれるところも知らなかったし、どうしたものかと思っていたときに出会った1冊です。




すでに絶版のようで、値段がこれまた跳ね上がっている気がします。
今はわかりませんが、この本を購入した当初はカデル体に関してここまで分析された本はなかったように思います。

内容について。
この書籍の前半はイタリック体などで使えるフローリッシュの書き方で、ペンの持ち方から始まって、練習法とか、フローリッシュの作り方とかの説明があります。

フローリッシュの形は、好みもあるかと思いますが、きれいだなと思うものもあるし、そうでないものもありますので、参考程度に。

私のお目当ては後半部分。
後半の半分はカデルの説明。
組み立て方とかの説明があります。
グループ分けされた表なんかもあって、見やすいといえば見やすいし、わかりやすいといえばわかりやすかと思いますが、正直、初めてみたときはよくわかりませんでした。

説明文は全文英語ですが、英文としてはそれほど難しいものではないので、辞書片手になんとなく理解はできるかと思います。
そして、ちょっとおもしろいな、と思ったのが、説明文が、傾斜の無い読みやすいイタリック体で書かれているところ。手書きではなく、フォントだとは思うのですが・・・。堅苦しい文字ではないので、英文を読むのに抵抗がある人でも比較的、「読んでみようかな?」って気にさせてくれるのではないかな?

そして、最後に、フローリッシュとカデルの参考作品が掲載されています。様々なカリグラファーの作品例が見れるというのもうれしいところです。

もう一つ、特記すべき点としては。
フローリッシュとカデルの教科書的な本なので、説明文が圧倒的に多いです。文が多いんですが、上記したように、それほど難しい英文ではないですし、図も多いので、図をみているだけでも、ある程度の理解はできるかと思います。

正直に言うと、「めちゃめちゃお薦めしたいです!!!」と言うほどでもないのですが、カデル体について書かれた本は、本当に数少ないですし、カデルの作り方を学ぶにはここは一つ目を通してみるのも良いかもしれません・・・といったような感じです。

前半部分のフローリッシュに関しては、他にもたくさん(例えばカッパープレート体の本とか)学ぶことはできると思うので、この本1択ではないかと思います。

ライン




さて、この本を購入したのはもう、何年前になるでしょうかね?
「好き」が高じて、自分なりにカデルの書き方、作り方なんかも考えてみたりして、私の教室でもよりわかりやすくカデル体が書けるようにと、私独自の視点で分析したものを教えております。興味のある方は是非(通信での指導は現在のところしておりませんのでご了承ください)。



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絵が描ければな、とも思いますが

久々の更新になってしまいました。
ここのところ、手を動かすことから離れて、エンタメを楽しんでばかりで。
それはそれで、充実とも違うな、幸せ?元気?喜び?なんか、上手い表現が出てこない、相も変わらずの語彙力の無さですが、トキメキを感じる日々ではあります。


さて、こちらのブログも久々の更新になってしまいますが、エンタメを楽しんでいても、ペンを動かすことは忘れていません。

私がカリグラフィーを始めて間もなくの頃。
初めてこの書体を見たときに、非常に感動をしまして、どうしてもこれを上手に書きたいと思った書体です。
今でもその思いは変わらず、蜘蛛の巣上を徘徊し、先人の、あるいは現代のカリグラファー達の様々なカデル体を見ては、研究と言えば聞こえは良いですが、真似して書いてみたりとかしてます。



カデル体



カデル体という書体です。画像は「I」の文字。「ケイドル」と言う方が一般的なのかな?でも、英語のスペルからすると、「カデル」って読んだ方が良い気がしますが?私の先生は「カデル」と言っています。「贈り物」とか、そういった意味になるそうです。

つまり、カリグラファーから依頼主への「贈り物」と言ったようなことなんでしょう。
カリグラフィーで使う幅広のペン先で、華やかに飾る文字になります。

上記は「The Gothic Alphabet of Mary of Burgundy」という写本に見られるカデル体のスタイルを見本に私が書いたものです。
最終的にはとある展示会に出展するための作品になるのですが、果たして、展示してもらえるほどのものに完成するのかどうか、不安ではあります。作品として仕上げても、展示できるレベルのものでなければ、展示はしてもらえませんから。

さて、一言にカデル体と言っても、いかようにも飾り付けることが可能なため、カリグラファーのセンスが問われる書体の一つでもあります。そして、尚且つ、平行な線が重要になってきますから、此処もカリグラファーの腕の見せどころでもあります。もう一つ、どうしても、平行に書けなかった場合とか、隙間が広く開いてしまった時、いかに美しく見せる工夫ができるかも腕の見せ所だと思います。

そんな時、イラストが上手く書ければ、葉模様とかでうまい感じに魅せることも出来るんだろうと思うのですが、イラストを描くのが苦手な私は、兎に角、文字で勝負したい、というか、文字で勝負しなければ・・・。失敗は許されない。平行に、同じ間隔で・・・。それだけに、かなり集中して書きましたが、やはり、そうもいかない部分も出てきてるなぁ。歳の所為か、集中力もだいぶ落ちてきている気もするし。

何枚も書きましたが、あそこが上手くいったと思ったら、今度はあっちがダメで・・・の繰り返しで、完璧にはまだ、ほど遠いような気がします。
と、自分では思っているんですが、人に見てもらったら、「気にならない」そうです。
細かく見るといろいろ粗もあるんだけど、作品として、全体をみると、気にならない程度のことなのかもしれません。

作品を作るたびに、「絵が上手く描けるようになれば、作品の幅も広がりそうで、いいよなぁ、絵を上手く描けるようになりたいなぁ」と思うのですが、絵を描く練習をしようと思うと、その時間を使って、「文字を書きたい」と思ってしまうので、結局のところ、「絵を描く」ことよりも、「文字を書く」ことの方が、私は好きなんだな、と痛感します。







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